胸には大きなポケット
便利な胸ポケットがあります。
動かしやすい肩周り
腕を上げても邪魔にならないように、袖を広めに作っています。
結び方は自由
ひもは長めに作っていますので、用途に応じた自由なスタイルでご使用いただけます。
撥水性と通気性
使用している不織布は、撥水性があり通気性にも優れたものを使用しています。
サイドスリット付き
裾のサイドにはスリットを設けていますので、屈んで行う作業も不安無く行えます。
ハサミでカスタマイズ
不織布なのでハサミで切ってもほつれません。袖を短くしたり、ひもを前に通す穴を空けたり、自由な加工が可能です。
オリジナル防護ガウンが出来るまで
日産常盤株式会社 社長 平石元治様(前列左)常務 嵯峨哲也様(後列左) / 松永病院副院長 松永厚美(前列右)
松永 銀行の営業の方から、近所にマスクや防護ガウンも縫っている縫製工場があると聞いて、突然押しかけさせてもらったんですが、私が大きな模造紙を抱えてやってきたときはどう思いました?
平石 松永病院さんの名前は昔からある地元の病院ですから当然知っていました。
でも、先生のバイタリティには、すごい人がいるもんだとビックリでしたね(笑)
松永 ですよね(笑)
日産常盤さんは大きな会社ですので、正直、私達なんか相手にされないんじゃないかと思ってました。
平石 実際に使う現場の人が、自分で設計して型紙にまでして、そして自らやって来るんですから、物を作る人間として「これは本物だ!」と感じましたね。
そして、当社の人間もみんな物作りが好きなもんだから「すぐやりましょう」となったわけです。
松永 私のような素人が設計したものを縫うことに、何か問題は無かったのでしょうか?
平石 縫うことに関しては特になかったんですが、性能や強度についてはすごく不安がありましたね。
当社でも、政府が調達したサージカルガウンの縫製を手がけていましたが、そういったガウンに使っている医療用の不織布というのは、表面にコーティングがあって完全な撥水性があり、もっと丈夫に作られているんですね。
だから、少しでも浸水性のある薄い不織布を使うという事には、防護服としてこれでいけるんかな?というのがありました。
ですが、先生の説明を受けて私たちも納得しました。
現場で使う人が、正しい知識を持って設計されてるんですから、実際には私たちの方が素人だったわけです。
松永 防ぎたいのは、しゃべったり咳をしたときの飛沫ですので、多少の浸水性は問題にならないですね。
介護や看護の現場では、様々な動きが求められますので、手を伸ばしたときに背中が開いたり、おしりが出ないといった事の方が大切なんです。通気性の面でもこっちの方が好都合です。
それに、重々しい防護服では、患者さんも使っている私たちも、見ただけで気が落ち込んじゃうでしょう。
平石 当社の従業員も、身近にある医療現場での新型コロナウィルス対策に、自分たちが貢献出来ているということで、とてもプライドをもって仕事をしています。
これまでは注文を受けて物を作ることが殆どでしたので、今回の様に現場の意見を直に聞きながら、物作りにチャレンジ出来ることは私たちにとっても新鮮でした。当社がこれから目指そうとしている「地域へのニーズに応える」ということにも、いい経験になったと思っています。
また、最近になって少し改善されましたが、お話しを頂いた当時は、政府の調達などもあって本当に不織布が手に入らないような状況でした。
この時は、文房具などの紙製品を取り扱う地元の企業さんの協力で、なんとか必要な分だけ手に入れることが出来ました。地元の人の繋がりが、こうやって物作りに繋がっていくというのも、うれしい事だと思っています。
日産常盤株式会社
地域へのニーズに応えることが、これからの私達ができる地域貢献だと考え、直接お客様からの依頼を受け、仕入れから製造、納品まで一貫して県内企業様に協力を得て生産に取り組んでいます。
お客様と直接話すことにより、何をどのように求められているかが伝わり、また、提案や細かな交渉もでき、お互いにとって良い環境づくりができていると思います。